BLSプロバイダーの救命技術維持、ブラッシュアップの場としてBLSブーストコースを新企画。BLS横浜で受講頂いた方は無料で参加いただけます。
BLSプロバイダー向け スキル維持 短時間トレーニング
BLSブーストコースは、BLS横浜のオリジナルプログラムです。
AHA-BLS プロバイダー の方を対象に、資格有効期限内の技術維持を目的に BLS の運動スキルを短時間でトレーニングする 30分〜1時間 コースです。
約30分で、成人への胸骨圧迫とバッグバルブマスク人工呼吸、AED 操作、ならびに乳児への一人法 CPR と二人法 CPR の手技を再確認し、最後の総まとめとしてBLSプロバイダーコースの実技試験と同内容を実施します。
残りの約30分は、マネキンやバッグマスクを用いた追加の自由練習時間、ならびにインストラクターへの個別の質疑応答時間としています。参加者の皆さんの要望があれば、簡単なシミュレーション練習を追加することもできます。
最少時間で済ませたい方は、約30分の前半部分のみで退席いただいて構いません。
アメリカ心臓協会 AHA の BLS プロバイダー資格の有効期限は2年間ですが、これは米国の社会事情による要請であり、技術維持という点での根拠性はありません。
教育学的には、早ければ3ヶ月で BLS スキルが低下する(AHA-G2015)ことが明らかになっています。
そのため、最新の蘇生ガイドライン2020では、「追加トレーニングおよび反復学習」が明確に打ち出されるようになりました。
反復学習とは、例えば、1回4-5時間の研修を2年毎に行うかわりに、内容を数十分から1時間程度に分割して、数週間から数ヶ月おきに開催。その際に前回の復習を盛り込む、というやり方です。
米国にはこれを具現化した RQI(Resuscitation Quality Improvement)というプログラムがあり、AHA が進める最高次の蘇生教育手法として注目されています。(日本でも一部大学病院等で試験的に導入されているようです。)
この流れを汲み、BLS横浜では、BLSプロバイダーの方が、短時間・高頻度で気軽に参加できるBLS追加トレーニングの機会を作るべく、このBLSブーストコースを企画しました。
BLS横浜では、弊会で受講された方のアフターサービスとして、無料でBLSプロバイダコースに再参加できる「復習参加」制度を設けています。
技術だけではなく、知識のブラッシュアップとシミュレーション参加により、ノン・テクニカルスキルまで含めたリフレッシュができる反面、1日がかりとなって、時間を取るのがむずかしいという側面もありました。
そこで、自宅での自己学習では難しい技術面だけに特化して、短時間で集中的に技術のブラッシュアップできる場を、ということでBLSブーストコースを考案しました。
本コースは、BLS横浜での受講歴の有無に関係なく、有効期限内のBLSプロバイダー資格をお持ちの方であれば、どなたでもご参加いただけます。
BLSブーストコースは、救命技能のうち、技術的な側面(テクニカル・スキル)にだけフォーカスしています。
多くの医療従事者にとって、「現場でできる」ためには、状況判断や意思決定、またチーム連携におけるコミュニケーションといった ノン・テクニカル・スキル のトレーニングも欠かせません。
ノン・テクニカル・スキルのトレーニングとしては、医療従事者であれば ACLSプロバイダーコース の受講ないしは、ACLS 1日 コースの チームメンバー参加【無料】の機会をご活用ください。
コース名 | BLS Boost Course ※アメリカ心臓協会 AHA の公式講習ではありません。 |
コース内容 |
第一部(約30分): ・成人胸骨圧迫とバッグマスク人工呼吸、AED操作 ・乳児への一人法・二人法胸骨圧迫とバッグマスク換気 ・BLSプロバイダーコース実技試験の一連の流れ 第二部(約30分):参加は任意 ・マネキンを使った自由追加練習と質疑応答 ・希望によりシミュレーション ※技術練習の時間であり、蘇生科学の講義や解説は予定していません |
参加資格 | 有効期限内のAHA-BLSプロバイダー資格を提示できる方
※受講トレーニングセンター/サイト不問 |
参加費 | 500円(当日現金でご用意ください) ※BLS横浜 もしくは Vital Net Japan ITC でBLSプロバイダーコースを受講された方は 無料 です。 |
テキスト | 必須ではありませんが、できれば下記をご持参ください。 BLSプロバイダーマニュアル 2020 |
コース時間 | 1時間(前半の約30分で退室いただいても構いません) |
筆記試験 | ありません |
実技試験 | ありません |
修了証 | ありません |