AHAインストラクターを目指す前に




BLS横浜では、日本医療教授システム学会AHA国際トレーニングセンター(JSISH-ITC)の活動拠点として、下記のAHA公認インストラクターコースを独立開催しています。

※各インストラクター資格の詳細は上記リンクをクリック

アメリカ心臓協会AHAインストラクターになるには、手順を踏めばそれほど難しいものではありません。

しかし、インストラクターになったあとの継続性や、独立活動できるようになるまでのステップアップを考えると、なかなか難しいようで、2年後の更新を前にフェードアウトしていくケースが多いのが現状です。

イメージが先行するのか、AHAインストラクターの位置づけに関して、誤解が多いようなので、AHAインストラクターになりたいと思った人が、まず考えるべきことをまとめておきます。




1.慈善活動、ボランティアのための資格ではない

AHAインストラクター資格は、救命スキルとその技術証明が必要なプロの職業人に対して、対価を取ってトレーニングを行い、資格発行を行う プロとしての職業資格 です。

無償ボランティアで一般市民に心肺蘇生法を普及するための資格ではありません。

一般市民にCPRを教えたいということであれば、そもそも指導員資格は必要ありませんし、アメリカ心臓協会の中でも ファミリー&フレンズCPRプログラム を開催するのにインストラクター資格は不要です。

自分は誰に対して救命処置指導を行いたいのか? それには資格が必要か? という点を自問してみてください。

AHAインストラクターになるには、経費も時間もかかります。それらに見合うだけのインセンティブがあるのかどうか?

医師・看護師などを含めたプロの職業人に対して救命処置を指導し、資格認証するという重責とそれに見合った対価を受け取る覚悟があるかという点も熟考ください。


2.インストラクター活動は副業 公務員には向かない

AHA講習の受講料の大半は人件費です。

AHAインストラクター資格は、本来はそれひとつで生計を立てるような職業資格ですから、兼業の制限がある公務員(公立病院の医師・看護師や消防の救急救命士等)は注意が必要です。

公務員の場合でも、しかるべき兼業許可願いを出して受理されているケースもありますが、組織や上長判断によって一律ではありません。

BLS横浜の場合は、提携トレーニングセンターが 日本医療教授システム学会 という医療系学術団体のため、教育活動としての職場の理解は得られやすいかもしれません。


3.インストラクターコース後、経験を積める場があるか?

インストラクターコース終了後、指導経験を積む場が近くにあることが重要です。

BLSプロバイダーコースの場合、インストラクター・トレーナー(AHA では Faculty と言います)立ち会いサポート下で半年の間に講習開催経験を10回程度積めば独立開催できる程度になれることが多いですが、これが2ヵ月に1回の頻度だと10回では厳しいでしょう。

そのため、遠方からだと続かないため、お勧めしていませんが、勤務先病院や地元の貸し会議室などで場所さえ確保してもらえれば、こちらから出張で講習開催し、そこを指導経験を積む場としていくこともできます。


資格取得後、月に1-2回以上の指導経験を積む体制を作れるか? を考えてみてください。このビジョンが確立するまではインストラクターコースの参加は勧めません。


独立までの指導経験目安

資格
指導経験頻度
目標期間
 ハートセイバー・インストラクター
月1-2回以上
3ヵ月〜半年
 BLSインストラクター
月1-2回以上
半年〜1年
 ACLSインストラクター
月1-2回(1日コース)
1年〜2年
 PEARS®インストラクター
月1-2回
1年〜2年
 PALSインストラクター
月1回(2日コース)
1年半〜2年


4.独立開催のビジョンはあるか?

これはAHAトレーニングセンター/トレーニングサイトの活動方針によるところですが、BLS横浜では所属インストラクターを増やして、横浜での公募講習規模を拡大していく考えはありません。

BLS横浜の目指すところは、独立インストラクターの数を増やして、自身のフィールドやコミュニティにおいて救命講習開催数を増やしていくことにあります。

BLS横浜は、あくまでも指導員を育て輩出していく場であって、ここに留まることは望んでいません。

BLS横浜では、独立志向のある方に限定してAHAインストラクターコースとその後のフォローアップを提供しています。ご自身で器材と会場を確保し、受講者を集めて、個人活動をしていく具体的なビジョンがある方、さらに言えばトレーニングサイト設立を考えている方が対象となります。


5.提携トレーニングセンター(ITC)を選ぶ

独立開催が前提というのは、米国式のトレーニングセンター運用をしている日本医療教授システム学会ならびにBLS横浜としての方針です。

日本国内には、10弱のAHA国際トレーニングセンター(ITC)が認可されていて、それぞれが独立した組織としてAHA ECCプログラムを展開しています。

トレーニングセンターによっては、インストラクターの位置づけや権限、前提条件が違います。まずは、本サイトだけではなく、各トレーニングセンターや活動拠点のインストラクター制度に関する解説ページをあたってみてください。

組織の運営方針が自分の活動したいビジョンとあっているか? 無理なく通える範囲で経験を積む場が提供されているか?

100%納得できるサイトが見つからなかったとしたら、まずは無理なく通える場所という点を優先して考えるというのも手です。

提携トレーニングサイトは、後から自由に変更することができるからです。ご自身の中でインストラクターになる妥当性が確認できた方は、まずはインストラクターとして1歩を踏み出すことを考えてはどうでしょうか?




お問い合わせHOME