脳卒中(脳梗塞/脳出血)

〜 脳卒中の兆候を見分けて素早い119番通報を!〜


命に関わるもっとも危険な緊急事態への対処として、心肺蘇生法(CPR)とAED、窒息の解除は、ぜひすべての人に身につけておいてほしい人間としての必須技術です。

次に大事な点として、ぜひ脳卒中についても知っていてほしいと思います。

脳卒中は、脳の血管に問題が生じる緊急事態。日本人の死因の第三位で、寝たきりになる原因の第一位と言われています。

高齢の方を中心に、突然発症する恐ろしい病気ですが、素早い応急手当をすれば寝たきりにならないで済む可能性が非常に高い、ある意味、助かりやすい病気でもあります。

その素早い応急手当とはなにかというと、脳卒中の症状に気づいて、ためらわずすぐに119番通報すること。これだけなんです。

簡単なことのようですが、実はこれが難しいようです。まず症状に気づくこと。そして軽症に見えても「しばらく様子をみようか」などと言わず、本人が「大丈夫」といっても、ためらわずに119番通報すること。自家用車で病院に行ってはダメなんです。

必ず119番すること。

それでは、どんな症状をみたらためらわずに119番通報をするのか。動画でご覧ください。


「愛する人を救うために - 脳卒中になったとき」(日本医療教授システム学会)





脳卒中は、発症から3時間以内だったら、線溶療法という特殊な治療法が行えます。病院に行ってから検査などで1時間はかかりますので、私たちに与えられた時間は2時間。

発症から2時間以内に線溶療法が行える適切な病院に行けば、後遺症が残らず助かる可能性があるのです。ですから、怪しい症状を見たら、素早く119番通報。

その場合、手が挙がらない、顔がゆがむ、言葉がもつれる、などの症状をきちんと伝えてください。そうすると救急隊が、脳卒中を疑って、適切な治療を行える病院を選んで搬送してくれます。

自家用車で病院に行った場合、その病院で線溶療法ができるかどうかわからず、場合によっては別の病院に移ったりと貴重な2時間がどんどん失われてしまいます。だから大げさな感じがしても必ず119番をしなければいけないのです。

たったこれだけの知識が日本に広まることで何万人もの人が救われます。

ぜひ、皆さんも身近な人に、このことを伝えてあげてください。














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