BLS横浜
神奈川県横浜市で、市民〜福祉・医療従事者向けの救急心肺蘇生法(BLS:CPR/AED,ACLS,PALS,PEARS)講習を開催:ガイドライン2015情報発信
どう変わる? 救命処置
BLS/ACLS/PALS/PEARS/ファーストエイド
2015年10月15日、日本時間14時に新しい心肺蘇生法ガイドライン2015が発表されました。
世界中の救命処置が変わります。
BLS/ACLS/PEARS/PALS、そしてファーストエイドが一新されます。
衝撃的だったガイドライン2010から早5年、その間に蓄積されてきた膨大な科学データ(エビデンス)に基づいてリニューアルされるG2015では、いったいなにが変わったのでしょう?
バージョンアップされた新ガイドライン2015の、その神髄とエビデンスを一日も早く理解し、より効果的な心肺蘇生法を実施、また普及できるよう、このページを設けました。
蘇生ガイドライン2015をめぐる動向と最新情報をまとめて公開していく予定です。
BLS横浜は最新のAHAガイドライン2015に移行済みです | |
BLS横浜では、2016年1月1日以降、すべての講習プログラムを最新のAHAガイドライン2015準拠に移行しました。 AHA BLSプロバイダーコースは、英語DVDとテキストを用いたG2015正式版を日本先行開催しています(American Medical Response, Hawaii TC提携コース)。 |
2018年11月5日
2018年11月5日、二次救命処置ACLS/PALSに関するガイドラインがアップデートされました。
アップデートの ハイライトの日本語訳 がPDFで公開されています。
内容を一言で言うと、ACLSとPALSの心停止アルゴリズムにリドカインが推奨として取り上げられたという点です。従来はアミオダロンしか載っていなかったところにリドカインも追加されました。
BLS横浜ブログ記事で解説をしています。ご覧下さい。→ AHA ACLS/PALSガイドライン2018アップデート
2016年9月21日
新しいBLSプロバイダーコースの公式テキスト「BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2015 準拠(日本語版)」が販売開始になりました。
2016年8月20日
AHAガイドライン2015原著の日本語訳が販売開始になりました。
AHAガイドライン2015は、ガイドラインの刷新ではなく「アップデート」という位置づけになっています。G2010からの変更点にフォーカスした表記となっており、ここに記載されていること以外はG2010を踏襲するという位置づけです。
今回のアップデートで大きく変わったところと言えば、BLSの手順と「教育」の部分ではないでしょうか?
AHAはLife is Whyというスローガンを打ち立ててG2015コースを展開していますが、その真意は「教育」の章に集約されています。エビデンスベースの蘇生科学としては心肺蘇生法はほぼ完成されて、あとは教育と普及の手段に視線がシフトしているものと思われます。
2015年2月11日
AHAガイドライン2015準拠の成人・小児(乳児含む)のアルゴリズム図を含む講習補助資料を作成しました。
アルゴリズムは、公式日本語化(ガイドライン2015ハイライト)されたものが米国AHAウェブサイトで公開されていますが、講習の中で参照してもらうには使い勝手が良くなかったため、英文のガイドライン原本を参考にBLS横浜で独自に作った資料になります。AHA公式版ではない点にご注意ください。
下記のコースに対応しています。
・BLSヘルスケアプロバイダーコース
・PEARSプロバイダーコース
・PALSプロバイダーコース
・ACLSプロバイダーコース
3枚構成で、BLSヘルスケアプロバイダーコースでは3枚すべて、PEARS/PALSコースでは2枚目と3枚目を使用します。ACLSやACLS-EPコースの補助資料として使う場合は1枚目だけで十分なはずです。
受講者の皆さんの事前学習にお役立てください。
PDF 3ページ|約800KB
2015年12月15日
新しいG2015準拠の講習を開催するには、インストラクターはAHA公式のアップデート講習を受けなければなりません。
これは11月と12月に米国で開催されましたが、日本での公式開催は3月6日となっています。
講習参加以外の方法として、前回のガイドライン改定時にはインターネットのe-Learningでのアップデートコースが用意されましたが、今回も本日より、オンライン・アップデートが開始となりました。
併せて、G2015 Interimの筆記試験問題も、トレーニングセンター宛に配信があり、BLS-HCP、HS、ACLS、PEARSの筆記試験が改定となりました。
これで3月6日を待たずに、日本でもG2015 Interimコースが開催できる条件が整いました。
2015年11月20日
ガイドライン2015版のBLS/ACLS/HS教材は現在製作中で、リリースされるのは2016年2月以降(英語版)ですが、それを待たずにG2015準拠の教育をスタートする方針がAHAから発表されました。
G2015 Interim(コース)といいます。
既存のG2010版のDVDとテキストを使いつつ、そこに変更点を盛り込んで、G2015の手順・基準で進めていくコースのことを言います。その具体的な方法について指示と、新しい技術試験チェックシートがAHAから出されました。
今後、新しい筆記試験問題がリリースされ次第、G2015 Interimコースがスタートすることになります。
2015年10月25日
ガイドライン2015が発表になって、日本で大きく変わった点といったら、やっぱりファーストエイドでしょう。
今回はじめて日本版ガイドラインにもファーストエイドの章が新設されました。これでようやく日本でも国際水準のファーストエイド文化がスタートすることになります。
この点、米国ガイドラインでは、少なくとも2005ガイドラインの時点で、ファーストエイドの基準を示していました。2010年では、ファーストエイド国際会議(ILCORとは別組織)を経て、ファーストエイド国際コンセンサスを策定、それを元にファーストエイドガイドラインを打ち出していました。…
続きはブログ記事「劇的に変わる日本の応急手当 国際水準のファーストエイドがついに!」をご覧ください。
2015年10月18日
AHAガイドライン2015アップデートに基づくBLSヘルスケアプロバイダー向けのアルゴリズム図です。AHA公式のハイライトにも暫定翻訳されたアルゴリズム図が載っていますが、若干わかりにくいので、BLS横浜独自に翻訳と作図をし直しました。
アルゴリズムの解説はブログ記事「AHAガイドライン2015、BLS-HCP成人心停止アルゴリズム解説」をご覧ください。
2015年10月17日
ガイドライン2015が発表になって、日本で大きく変わった点といったら、やっぱりファーストエイドでしょう。
AHAガイドライン2015アップデートにより、BLSの範疇にナロキソン注射というのが新たに登場しました。結論から言えば、日本では無視していいものですので、一般の方は気にしなくていいです。
ただし、AHA版のBLSアルゴリズムの中では言及されているものなので、AHA-BLS教育に携わる人は知っておいたほうがいいでしょう。
これはオピオイド過量摂取、つまり麻薬中毒に関連した話になります。…
続きはブログ記事「AHA-BLS2015の改定 オピオイド中毒による呼吸停止とナロキソン注射」をご覧ください。
2015年10月16日
10月15日にAHA版とERC版ガイドライン2015、16日にはJRC版ガイドライン2015が発表になりました。
現在、日本語情報としては、AHA版ガイドラインとJRC版ガイドラインが流れていますが、市民向け救命講習に関わる人は、まずはJRC版ガイドラインをまず読むべきだと思います。
そして医療従事者向け救命処置講習(BLSやACLS)に携わる人は、バックグラウンドにもよりますが、AHAガイドラインを先にチェックしたほうがいいかもしれません。
その他、市民向け救命講習指導員の中でも、とりわけ小児の蘇生に関わる方は、AHAガイドラインにも目を通しておくと良いかと思います。…
続きはブログ記事「ガイドライン改訂、ファーストインプレッション」をご覧ください。
2015年10月15日
本日、10月15日 日本時間14時に、AHAガイドライン2015が発表されました。
発表されたガイドラインそのものは英語ですが、ダイジェスト版は早くも日本語化されており、AHAの公式Webから無料でダウンロードできます。ただ、サイト自体が英語なので、日本人にはリンクが探しにくいかと思いますので、直リンクを貼っておきます。
American Heart Association
心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドラインアップデート2015
ハイライト
(PDFファイル:2.1MB)
こちらをご覧いただくと、BLS、ACLS、PALS、蘇生後ケア、ファーストエイドと、AHAガイドライン2015全般の変更点と概要を俯瞰いただけると思います。
AHAのガイドライン改訂に関する公式ホームページは下記のとおりです。
https://eccguidelines.heart.org/index.php/circulation/cpr-ecc-guidelines-2/
こちらで、AHAガイドライン改訂に関する解説(英語)がご覧いただけます。
AHAガイドライン本文はAmerican Heart Association学会誌であるCirculation誌に掲載されますが、Web上で無料配信されています。
下記ページから、章ごとにPDFでダウンロードできます。
http://circ.ahajournals.org/content/132/18_suppl_2.toc
これらはいずれも英語で、来年初めまでには日本語の書籍としても出版されますが、無料配信されるのは英語のみかと思います。
2015年3月27日
今年は心肺蘇生ガイドライン改訂の年です。
BLSやACLSなどのAHA ECCコースの内容も一新されますが、教材リリースのスケジュールが先ほど発表になりました。
例年だと、2016年6月にヘルスケアプロバイダーコース英語版が出るのが常でしたが、今回は1月か2月とのこと。全般的に前倒しの感じなんですね。
もっとも、AHAのこうしたスケジュールはしばしば大幅に遅れますし、中には変更されてリリースされないものもあったりするので、全面的には信用できませんが、意気込みは感じられます。
ただし、これは英語版教材のリリース予定。日本語版は概ね1年遅れくらいですが、PEARSや、ハートセイバー小児ファーストエイドなどのように、そもそも日本語化されるのかどうかはっきりしないものもありますので、注意が必要です。
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【参考】 1つ前のAHAガイドライン2010関連情報はこちらです
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