誰でもできる心肺蘇生(BLS)

〜 一歩踏み出す勇気 〜


よく勘違いされていますが、心肺蘇生法(CPR+AED)は医療行為ではありません。

資格があろうとなかろうと誰でも心肺蘇生法を行なうことができます。

いや、むしろすべての人が行なわなくてはいけない医療行為以前の人間としてあたりまえのことなのです。

目の前で人が倒れた場合、そこに居合わせたのが医師であろうと一般市民であろうと、行なうことは同じです。

医者だから特別なすごいことができるかといえばそういうわけでもなく、町中で緊急事態に遭遇したときは、医者も看護師もサラリーマンも学生も関係ありません。

大切なのは誰よりも早く手をさしのべること。

どこかにお医者さんがいないかな、なんて考える必要はありません。

医者でもあなたでも、出来ること、やることはまったく同じなのですから。

もう一度言います。

何より大切なのは少しでも早く、現場にいたあなたが手をさしのべること。



BLS横浜では、医師・看護師を対象とした専門家向けの心肺蘇生法から、小さなお子さんをもつ主婦の方々や学生さんなど、さまざまな方たちに心肺蘇生法講習を開催しています。

意外に感じるかもしれませんが、医療現場で働く医師や看護師の心肺蘇生技術(CPR)が優れているかというと必ずしもそういうわけではありません。現職の看護婦さんより、上手にCPRができる市民の方もたくさんいます。

心肺蘇生法はいわば体育の授業です。体で覚えるもの。

どれだけ関心を持ってどれだけ練習したか。それがすべてです。

難しい理屈なんてわからなくても、体が動けばそれでいいのです。



心肺蘇生法は、実はとっても簡単です。

目の前で人が倒れたら、、


  1. 119番通報
  2. 胸の真ん中を「強く」「早く」押しながら、救急車の到着を待つ


これだけです。

意識の確認、呼吸の確認、人工呼吸、AED操作というテクニックもありますが、これらは"オプション"と考えてみてはどうでしょうか?

心肺蘇生法で、絶対に必要なのは「通報」と「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」のふたつです。まずはこれだけできればいい。あとの手技は、できるに越したことはないけど、優先度はそれほど高くありません。

119番通報なら誰でもできますよね?



胸を押す胸骨圧迫(心臓マッサージ)も見よう見まねでも構いません。

でも、少しでも練習するともっともっとうまくできるようになります。
そしてなにより自信が持てます。

強く、早く押すことが大切ですが、どの程度強くしたらいいのか、どれくらい速いテンポで押したらいいのか、などは、やはりインストラクターについて練習するのが一番です。

胸骨圧迫の練習だけだったら、ほんの10分の練習だけでも大丈夫です。

それさえきちんと出来れば一次救命処置(BLS)の肝心な部分はマスターしたも同然です。

簡単ですよね?

そして、もっと勉強したいと思うようになったら、2〜3時間くらいの標準的なAED講習を受けてみて下さい。

もっともっと上達したいと思う人は、AHAのBLS資格取得コースを受講するのも手です。約4時間かけて、プロフェッショナルレベルの心肺蘇生法を身につける、これ以上の自信はないでしょう。

心肺蘇生法は難しく教えようと思えば、いくらでも難しく教えられます。

でもそのいちばん重要な部分は思いのほかシンプルで、10分もあれば十分に身につけられるものなのです。



もしかしたら、練習をしなくても十分にうまくできるかも知れない。
でも自信を持つためには、、、

ぜひ、一歩を踏み出す勇気のきっかけとして心肺蘇生法訓練を受けてみて下さい。



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