横浜近隣で、保育士・幼稚園教諭のための小児救急講習会/ハートセイバーCPR AED資格取得コースを開催
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近年、こんにゃくゼリーやパンなど、食べ物を喉に詰まらせて残念な結果になる事件が、小学校や幼稚園や保育園現場で頻発しています。
窒息や突然の心停止は、救急車を呼ぶのでは間に合わない緊急事態です。
その場に居合わせた小児チャイルドケアの専門家である保育園の保育士や幼稚園・小学校職員の皆さんが、素早く適切な対処をしないかぎり助かりません。
皆さんは、命に関わる緊急事態の対応訓練を受けていますか?
その技術はいつでも使えるものですか?
アメリカ合衆国では、保育園の保育士や学校教員はチャイルドケアの専門家として、心肺蘇生法と応急手当の公的資格を取得することが求められています。そして2年おきに再講習を受けて資格を更新することが義務づけられており、資格更新を怠ると一時停職となります。
厳しいようですが、大切な子どもたちの命を預かる立場としては当然の義務といえます。
日本では、そこまで法的な介入はありませんが、昨今の気道異物窒息事故では現場の教職員が適切な対応をしたか、また保育園・学校管理者として適切な安全対策を行っていたかが問われるようになってきています。
そうした流れを受けて、最近では大学や専門学校の保育士・幼稚園教諭育成カリキュラムの中に心肺蘇生法講習を盛り込み、学生のうちに公的なライセンス取得を目指す学校も増えてきました。
また幼稚園・保育園でも職員に定期的に心肺蘇生法トレーニングを受けさせ、園としての安全対策をアピールする施設も増えてきています。
受講義務が法的に決まっていない今だからこそ、幼稚園・保育園スタッフ全員に心肺蘇生法修了資格を取らせることは、施設運営上大きなアピールポイントになると思われます。リスクマネージメントの観点からも意味があることです。
チャイルドケアの専門家である皆さんが、現場で緊急事態に対応する場合、それは 職業的な義務 と言えます。
町中で突然倒れた人に善意で手を貸すのとは根本的に違います。
そこには、一定の責任が伴うものなのです。
善意を前提として行動する一般市民向けの以上のレベルが期待されています。
そのため保育園・幼稚園スタッフをはじめとする倫理的・職業義務的に緊急時対応義務がある人たちは、「業務としての心肺蘇生法」を学ぶプログラムを受講すべきといえます。
特にAED(自動体外式除細動器)の使用に関しては、業務として扱う可能性が高い人には、一般の市民向け講習以上の高いレベルの講習を受けることが厚生労働省通達でも定められています。(⇒ AED使用と法律:一定頻度者とは )
以上のような理由から、BLS横浜では、保育士や学校教職員の皆さんには、資格認定がされない一般市民向け講習ではなく、国際ライセンス取得コースであるハートセイバーCPR AED講習をお薦めしています。
アメリカ心臓協会認定のハートセイバーCPR AED講習は、日本でも保育や福祉職を目指す大学での公式カリキュラムにも取り入れられ、その認知度は次第に上がってきている注目の資格です。
ハートセイバーCPR AEDコースは、アメリカ労働安全基準局標準の法定カリキュラムで、義務として心肺蘇生法・気道異物除去を行う可能性がある職種向けに開発された教育プログラムです。
大人に対する心肺蘇生法の他に、小児・乳児に救急対応できるようになるための内容も含みます。
ハートセイバーCPR AEDコースでは、乳児(赤ちゃん)の
心肺蘇生法・窒息の対応法も練習します。
※乳児(赤ちゃん)のマネキンを使った蘇生ならびに窒息解除法の練習はオプションとなっており、開催されない場合もあります。乳児の蘇生も含めて学びたい方は、お申し込みに際しては、コース内容について充分ご確認ください。
アメリカ心臓協会基準に基づいて、1体のマネキンを共有するのは最大3名までと決められており、セミプロとして着実に技術が身につくよう十分な練習量が確保されています。
実技評価に合格すると発行される Heartsaver CPR AED カードは、英文表記で世界で通じる蘇生技術習得の証です。国際線の客室乗務員に必須資格としても知られています。
BLS横浜では、このハートセイバーCPR AEDコースを保育園や幼稚園に出張して開催しています。
幼稚園や保育園の危機管理態勢強化の一助になれば幸いです。
詳細は、ハートセイバーCPR AEDコース解説ページをご覧下さい。