BLS横浜は、米国ハワイ州にあるアメリカ心臓協会トレーニングセンターの日本活動拠点として、横浜の他、日本全国でハワイスタイルのAHA-ACLSプロバイダー【1日】コースを開催しています。

アメリカ心臓協会のACLSプロバイダーコースの受講を考えている方のための事前準備についてまとめました。



ACLS受講準備【事前学習】のポイント
〜もくじ〜

  1. テキスト入手
  2. 必要条件と準備
  3. 受講者用webサイトへログイン
  4. 事前学習のポイント
  5. 試験について


1.ACLSプロバイダーマニュアルG2015

ACLSプロバイダーマニュアルAHA-ACLSプロバイダーコースの受講条件として、当該ガイドライン準拠のACLSプロバイダーマニュアルをひとり1冊持っている必要があります。

事前学習・予習を進める上でも受講を決意されたら早めに購入しておきましょう。

ACLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2015 準拠 ¥7,560

約190ページのボリュームがあります。またACLSコースは事前学習が前提で進みますので、二次救命処置に関してある程度の知識と理解が必須です。

受講される方のバッググラウンドや経験にもよりますが、例えば、一般病棟看護師が受講するのであれば2ヶ月ほどは準備期間を持ったほうが良いかと思います。


2.必要条件と準備

ACLSプロバイダーマニュアル2ページに書かれている通り、ACLSプロバイダーコース受講条件として、下記が求められています。

これらが受講前に必要な事前学習項目となります。

その習熟度を確認するための事前テスト(プレテスト)がインターネット上に用意されており、70%以上の正答を得ることがACLS受講条件となっています。

次にその事前テストへのアクセスの仕方を説明します。


3.受講者用webサイトへログイン

ACLS受講のための事前学習のサポートと、その習熟度のチェックのための専用e-Larning教材が用意されています。

ACLSプロバイダーマニュアルのiiページに、そのURLとアクセスコードが記載されています。テキストを入手したら、まずアクセスして中を見てみましょう。

www.heart.org/eccstudent

上記URLにアクセスすると、下記のような英語のページが開きます。




下の方の、

Enter code from manual

と薄く印字されている欄に、ACLSプロバイダーマニュアルのiiページにある4桁のコードを入力し、赤い Submit というアイコンをクリックします。

すると、下記のような日本語ページに切り替わります。




3-1 プレテスト 

このページは、大きく3つのパートで構成されています。

上方にある 「必須自己評価」[開始する] とあるのが、受講前のプレテストの入口です。ここをクリックすると e-larning による問題が出題されます。

試験はなんどでも挑戦できますが、途中でセーブすることはできません。一度中断して閉じると、また最初からやり直しになりますのでご注意ください。

まずは、1回パラパラと眺めるつもりで、全体を見てみることをお勧めします。それにより事前学習に必要な内容と難易度が把握できるはずです。

受講日が近づいたら、最終確認として再挑戦し、70%以上のスコアを獲得したことを示すページを印刷して会場へ持参します。


3-2 関連リソース(PDFダウンロード)

中段の 関連リソース からは資料がPDFファイルとしてダウンロードできます。

真ん中の ACLS補足用教材は実に76ページに渡る本一冊といってもいいくらいの資料です。残念ながら英語ですが、イラストも豊富なので見る価値はあると思います。

右側の 受講前準備チェックリスト は、受講にあたって提出が求められている誓約書です。


3-3 動画

ACLSプロバイダーコース中に流されるDVD動画の一部が視聴できます。

BLSプロバイダーコースを受講していない方は、気道管理とBLSの動画は必聴です。成人一人法CPRとAEDの手順、バッグマスクの使い方についてはしっかりと覚えてから講習に臨んでください。

なお、BLSと気道管理の実技試験の内容(チェック項目)は、テキスト157-158ページに載っています。この表と動画の動きを見比べてイメージを固めておくことをお勧めします。


4.事前学習のポイント

4-1 心電図

 
心電図に関しては、ACLSプロバイダーマニュアルにはほとんど解説は載っていません。下記の不整脈波形については、判読できるように各自で学習を進めてください。
 
モニター心電図:

そして、どの不整脈がどのアルゴリズムと紐づくのかもイメージしておいてください。特に徐脈系・頻拍系は、波形判断だけではなく、循環動態に影響が出ているかどうかで、アルゴリズム上の枝分かれが変わってくるというあたりがポイントです。

また、不整脈ではありませんが、

について理解しておくことも欠かせません。心電図はパターン認識でもどうにかなりますが、PEAだけは暗記ではなく、しっかり理解し、説明できるようになっていてください。

PEAとはなにか? PEAはなぜ起きるのか? 発生機序を2-3の例を上げて説明せよ。またその状態から救命するにはどうしたらいいか?


4-2 薬剤

 
プレテストでは、たくさんの薬剤がでてきますが、実技(メガコード試験)に関わる薬剤は下記の4種類だけです。

薬剤:

薬剤は、どの場面で使う薬なのか、用量・用法は? という点は少なくとも押さえておきたいところです。

その他、アルゴリズム図を眺めて、どんな判断・展開を行うのかをイメージしておいてください。


4-3 その他


5.試験について

5-1 実技試験

ACLSの実技試験はメガコード試験と呼ばれています。

コード code とはアルゴリズムのことを指しています。この場合は、徐脈、頻拍、心停止、心拍再開など、複数のアルゴリズムを使い分ける能力を測るための試験という意味になります。

その試験の流れと評価項目は受講者マニュアルの中にも開示されています。

テキスト159ページから164ページにチェックリストが載っています。

たくさんあるように見えますが、パターンで言ったら3つです。

すべてのケースに、心停止(除細動有効)、心停止(除細動無効)、心拍再開後ケアは含まれていて、最初のケーススタートが、徐脈か、頻拍(安定)、頻拍(不安定)という違いだけです。

この3パターンのいずれかが実技試験として課されます。

それぞれの項目で何が求められているのか、事前学習の段階で意識しておくと良いかも知れません。


5-2 筆記試験

筆記試験は50問4択式です。84%が合格基準ですので、8問までの間違いが許容されます。

AHAガイドライン2015版から、オープンリソース試験と言って、テキストやメモなどの参照がOKとなりました。

なので、試験勉強として暗記の必要はありません。しかし、時間に限りがあるため、大事な点はすぐに参照できるようにテキストを読み込んでおくとか、講習中に大事だと感じた部分には付箋をつけるなどをすると良いでしょう。

こうしたことをきちんと把握しておいていただけると、短い講習時間の中で最大限の学習効果が得られると思います。




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